2011年8月、米国でヘレン・パーマー主催のエニアグラムのトレーニングに参加した時に、マリオン・ギルバートという先生に出会いました。マリオンからは、たくさんのことを学びましたが、特に印象に残ったことがありました。
それは、人の成長のためには、エニアグラムはとても役に立つが、身体からも成長の助けになるものがあり、SE(ソマティック・エクスペリエンシング)とクラニオセイクラルを勧められたのです。
当時、成長するには頭で学ぶことしか考えていなかった自分には、大きな選択肢ができました。その頃は、日常的に喉が締め付けられるような感覚が続いていて、原因も分からず、自分が成長すれば解消するのではないかと漠然と思っていました。
マリオンの言う身体からのアプローチという選択肢は、とても納得いくものでした。
日本に戻って、木村千鶴子さんの「Cranio-Japan」というサイトを発見し、2012年2月、イントロダクションに申し込みました。
その後で開催されたスキルアップセミナーに参加し、受講生同士で交換セッションしている時に、「それ」を感じてしまったのです。
自分の身体を突き抜けていく力強い波。
訳が分からないまま衝撃を感じていました。
「これを学びたい!!」と強く思いました。
後から解説してもらったところによると、このとき感じた力強い波は「ロングタイド」と呼ばれるもので、人間を形成し、維持し、修復する意思の表れだと聞きました。
何やらロマンが刺激されます。
2013年10月、木村千鶴子さんの先生であるバードレイナが来日し、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのセミナー1が始まりました。
以来、バードレイナの指導には魅了され、また素晴らしい仲間に囲まれて、感謝のうちに2016年10月にセミナー6を終えました。
バードレイナからは、毎日ニュートラルの練習をすること、解剖学・生理学・神経学・胎生学などの関連分野を勉強すること 、そして「Practice,Practice,Practice!!」といわれています。
セミナーの期間中には、延べ200人を超えるモニターの方々に協力いただきました。一つ一つのセッションが 自分の教師であったように思います。
また、この間にクラニオセイクラルのセッションを受けた数は100を超え、SEも約20セッション受けました。その他にもロルフィング、ローゼンメソッド、ビオダンサなど様々なワークを受けてきました。
セッションし、またセッションを受ける中で強く感じたことがあります。
癒しが起こるのは、「今ここ」の瞬間であり、「今ここ」につながるには身体につながることであり、身体は自らをどう癒すか知っているということです。
まさに、身体には叡智があるということを体験したのです。そして、この中で喉を締め付けられる感覚も徐々に減っていきました。
この身体の叡智を引き出すには、僕にはクラニオセイクラル・バイオダイナミクスという手法が最もぴったり来ています。
これからも、探求を続けたい気持ちでいっぱいです。