クラニオのセッションを説明しているときに、よく「気を送っているのですか。」と聞かれます。
私たちには、気功や霊気など「気を送る」という方がなじみ深いのかもしれません。
「気を送る」ことで素晴らしい治療やセッションをされている方も多くいらっしゃると思います。
クラニオのセッション中では、クライアントから何かが流れ込んでくるように感じたり、何かが向かっていくように感じたりすることもあります。
この「何か」が気ということであれば気の交流があるともいえるのでしょうが、それは意図したものではなく、結果的に起こったものといえます。
クラニオのプラクティショナーは、「ニュートラル」という状態にあろうとし続けます。
自分の中心にあり続け、自分と周囲に気づき続けます。
自分を安定させ、起こってくることを受け入れ続けます。
このワークでは、気を送るという意図を持つことは、ニュートラルから外れることを意味します。
セッションでは静かに触れているだけですが、楽しく明るい感覚がやってくることもあれば、その中では痛みや悲しみ、苦しみを感じることがあります。
何が来ても善悪の判断をせず、受け入れ続けます。
以前はニュートラルというと冷たい印象を持っていましたが、クラニオではすべてを受け入れ、包み込む温かさを感じます。
このワーク自体が持つ温かさが心地よく感じます。